ローマ紀行 11 安田侃『ローマ展』を体験するために

    イタリアローマ浸け、6泊7日間



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14.
12月4日・最終日その2


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オープンバスから見たローマの街角、とにかく気にかかった瞬間はシャーッターをきる。
すぐ前に見た光景が、バスの2階から見る視点からだと、とちょっと変わって見えてくる。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 


 
どうですか、ローマの喧噪と日常が垣間見えてきます。
1週間も滞在すると、当然愛着も湧いてきます。
ああ〜愛すべきかな、ローマ。




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ローマっ子に人気のジェラードで有名な「ペラッキャ」という店まで、わざわざ足を伸ばして、トライ。
店員は、中年の男たち、やけに親切で色気があって日本の若い娘のマニアルにそった接客とは、全く違う。



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時間が空いたので、
ホテルの近く三越や大きな本屋さんのあるショッピングストリート、ナツィオナーレ通りへ再び・・・




テルミニ駅前五百人広場に面するアーケード、滞在中はよくここを行き来して、
ナツィオナーレ通りへ行きました






通りに面する市立展示室の前の階段は、入館前の人々なのか、溜まっていました。



 
通りの向いの歩道を歩く人たちとすぐ手前の歩道を行くローマっぽいカップル。



 
その
ナツィオナーレ通りのローマ銀行前のBARで一休み。
そこで、向かいの通りを歩く人たちや目の前を通る人たちをボーっと観察しつつ、
シャッターをきっていました。
右写真は、前を走るバスに映り込んだセルフポートレート。
うまくピンが合ってますねえ。



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何度も行き来したテルミニも最後です。



 
西側五百人広場方向から西口を見て、正面を抜けて北側に回り込んでいく。



 
西口は、タクシーでいっぱい。



 
これは、バス発着所の中に建つ観光案内所。
アルケオとか市内観光オープンバスのチケットもここで買える。



 
大空間、西口コンコース、レオナルドエクスプレスの切符もここの切符売り場(右手)で購入。





駅地下にある手荷物一時預かり所の料金表。
朝、まずフィウミチーノ空港まで切符を買って、ここにスーツケースを預けて、
郊外のアッピラ旧街道に出た訳です。
混んでるかもしれないと言われていた預かり所は、
シーズンオフのせいか、ぜんぜん空いていて、すぐに預けられました。



 
西口コンコースからの南側出口。ここにもタクシーとその運転手たちが立ち話でたむろする。




テルミニ西口コンコースの南面の象徴的エレベーション。


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こうして、毎日通ったローマのテルミニ駅に別れを告げた訳です。

24番線ホームで列車を待っていると、ハンガリーから来たという老夫婦と一緒になりました。
お土産なのか、いっぱい荷物を持っていました。
日本と違って、ホームから列車の床レベルまでが高いため、老人に重い手荷物は大変です。
その荷揚げをお手伝いし、一緒に乗り込みました。

テルミニから24番線レオナルドエクスプレスでフィウミチーノへ。
帰りの飛行機の出発時刻が午後7時半頃、JAL直行便で気楽に一挙に成田へ、という段取りです。
5時半くらいに空港に付いて、まずチェックインと免税還付金の手続きを済ませ、
搭乗前の免税店で買いそびれていたお土産を補充し、機内へ。

離陸のときは、ローマ近郊と地中海の夜景を水平飛行になるまで眺め、
1回目の食事をして一眠りしたら、もう極東ロシア上空でした。
2回目の食事をしながら、裏日本からアプローチする日本を実感し、
成田に無事到着。
帰りの12時間は、あっという間でした。

なおかつ千歳までは、成田発を選択していて、すぐに乗り換えると、
もう12月大雪の北海道。
いやあ〜、驚くべし、
この移動時間と移動空間のあまりにもの落差。

以前なら、それなりの時間と体力を要して異次元の海外体験をしていたのだけれど、
あの古典と遺跡のローマから、何もない大雪の北海道へという、
本当にすんなりと対照的な落差の体験に、五感が付いていけず、、
はっきりと身体が拒否しているのがわかりました。

そういった意味でも、貴重な体験のきっかけをつくっていただいた、
侃さんの「ローマ展」に感謝したいと思います。

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これで「ローマ紀行1〜14」を終わります。
今後ローマへ旅行される方の少しでも参考になれば、幸いです。

長期のご愛読、

ありがとうございました!



1.
動機



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