香港紀行09 入門編 ・千歳直行便
    まるで、東京へ行く感覚

4.

■3月26日木曜日

 ついにというか、あっという間に格安香港ツアーの最終日になりました。
 当初思い描いていた入門編としての香港のイメージは、ほぼ完璧に達成されて帰国の日の朝を迎える。格安だから、初日とこの最終日は、単なる移動日。
 お任せで投宿した、ここパンダホテルは空港に一番近く、集合は9時半にロビーとなっている。まだ、9時半とならましかもしれない。他の一番先にバスに乗り込むホテルの人たちは、たぶん1時間は早いと思う。
 それで、荷造りを終えて集合まで朝飯をとるくらいの時間は、十分とっておいて起床をする。そして、ゆっくりホテル前の交差点のパン屋さんへ行ってみる。すると隣に昨日は閉まっていた薬膳茶?屋さんみたいなのが開いていて、なぜかそそられてしまう。しかももし不味くて飲めなかったら、という不安よりも先に、断然一番高い$17(¥224)のモノを注文してしまう。
 おそるおそる飲んでみるとこれが何とも言えず薬っぽくて、いかにも身体にいいんだよ、といわれているような味で、しかも押しつけがましさがなく、美味なんですよ。それをきれいに飲み干して、ここでやっと身体ごとしゃきっと目覚める。そして、う〜む、なかなか良いモノに出会ったな、という余韻のまま、隣のベーカリーへ移動して、お気に入りのソーセージパンを買う。それを持って、朝は閉まっている、ホテル1階のレストランのテラスのいす席へ、勝手に移動して食べる。
 「うん、満足!」と帰国するという4日目にして、やっと朝食のパターンをつかんだような気がする。



*



地下鉄チュンワン駅から徒歩5分、これがパンダホテル。
1・2階は、ショッピングモール。



その交差点の一角にパン屋さん、薬膳茶屋さん、サークルK、麺屋さんなどが連なる。



 
薬膳茶屋さん、この茶碗で一杯$17。一番高いのを飲む。
他は、$7〜8。



 
お茶で身体も完璧に目覚め、隣のパン屋さんへ。




好物になったソーセージパン

とっても上手い。
パン2個とさっきのお茶で朝食は、OK。



 
9時半にホテルに迎えに来たバスに乗り込む。
青衣島、ランタオ島と島を渡って空港に向かう。



 
1時間もしないで空港到着。
外壁も天井も、なみ波がデザインコンセプトとみた。


 
ターミナル2の香港エキスプレスカウンターでチェックイン。



 
新交通でターミナル1へ。



 
表示に札幌とあるだけで、なぜか身近に感じてしまう。




ターミナル1は、かなり長い先で二股に分かれている。



 

こんな感じでゲート表示がず〜っと連なる。
ターミナル2側から見る。
ショッピングモールも広い。



 空港もショッピングモールも広大。
 買い物には、全く関心がなかったんで、おみやげ用にペニンシュラのグッズを買っておしまい。
 あとはぶらぶらして時間をつぶしていたんだけど、 ふと目にとまったショーケースにヒスイマーケットで買ったのと同じモノが、きれいにディスプレイされて並んでいました。この白い丸い玉のヒスイを、広東通りのお店で値切って5個まとめ買いしたんだけど、その値段を見てびっくり。その5個は、従業員用のおみやげ用でした。買った店の親爺は、無造作に赤い紐で結んでくれて、それがこのチェーンに変わって、磨き上げられてピカピカに光っているという違いだけでだけで、こんなに高付加価値になってる。石に多少の違いはあるけど、ヒスイに違いがあるわけではないし、ひょっとしてこれはすごくいい買い物をしてしまったのかもしれない。
 そしてそれをおみやげにもらった我が社の従業員は、大変な得をしたのかもしれない。きっとそんないい物だと気がついているヤツなんて、誰もいないだろうと思うけどね。



 
ターミナル1は、このカマボコ状があの形態の長さで続く。



 
あんなにターミナルゲートがあるのに、札幌便はマイナーなのかバス移動でタラップから乗り込む。
離陸時にみるターミナル1



 
離陸後水平飛行になるとすぐに機内食。
帰りの便は、ほとんどが今回のパックツアーの人たちだけと思われるくらいのガラガラで、
みんなめいめい、開いてる席に移動して眠り込んでいました。
それで熟睡一眠りしたら、もう着陸態勢にはいっていた。
なぜか懐かしさを持って見入ってしまった、
夕日の苫小牧東港のいつもとちょっと違うアングル。



 
千歳空港到着、手荷物受け取りのこの閑散さ。規模も香港国際空港と比較にならないけどね。
そして、パスポート検査を受けて無事入国。
到着は夕方だったけど、出発と違って到着の国際線は静かそのものでした。

あんまり乗客少ないんで、香港線廃止にならなければいいけど、
これから、香港紀行を続けていこうと思う身には、ちょっと不安がよぎった次第でした。


*





かなり趣の違う、1988年頃の「香港上海銀行」竣工当時の対岸の香港島の夜景


帰国して、新建築の臨時増刊号『建築20世紀』を開いて、
中国銀行と香港上海銀行の竣工年を確かめていたら、
村松伸という建築史家が上記のようなことを書いていたので、
思わず勝手に抜粋させていただきました。
それから20年を経過したにもかかわらず、西洋の論理と東洋の論理の混沌の中で、
いまだに「アジア」をエンターティメントし続ける街、香港。

ちょっとした違和感のようなモノを、旅行中ず〜っと感じていた理由が、
村松伸の指摘で、
九龍城のない返還後の香港に、ますます当てはまっているような気がして、
氷解したのでした 。


香港紀行・入門編

おわり

次回をお楽しみに


1.
へ戻る