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はじめに<古民家再生Q&A

この事業を始めてから、皆様から様々な質問をいただきます。そのいくつかをご紹介し、民家再生についてのご理解をいだだけましたら幸いと存じます。

Q:古民家とはどのような建物ですか。
A:一般的には北海道の開拓期から戦前にかけて伝統木構法で建てられた民家(農家、漁家、商家など)のことを私たちは言います。長材大断面の道産広葉樹などの良材が使われています。
しかし蔵、納屋、倉庫などの古建築物でしっかりした作りで良い物、壊すに「もったいない」ものは広い意味で「古民家」の範疇に入れてよいと思います。


Q:なぜ再生するのですか。(なぜ再生してまで建てるのでしょうか)
A:一言で言うと「もったいない」からです。
何がもったいないかと言うと直接的には
1、長い間にじっくりと自然乾燥した古材
2、昔の腕の良い大工が丹精して作り上げた木造軸組の構造体
それらがシンプルで美しいからです。
そして民家が日本の住文化の結晶だと思うからです。
そのような民家を壊してゴミとして捨て去る事によってCO2排出など環境に負荷をかけます。
民家再生は環境に対しても優しい建築だと思います。


Q:古い建物だと思うので、暗くて寒いイメージがありますが・・・
A:確かに古い建物は暗い、寒い、不便という事で壊される事が多いのです。
しかし、そこにはたくさんの良い物が詰まっています。
再生する技術があればそれらは生き生きと蘇るのです。


Q:解体が手作業と聞いていますが、費用が心配です
A:機械解体がやはり一番安い解体方法です。
しかし、現在は機械で解体しても分別処理が義務づけされていますので以前より人の手間がかかります。
一方、経験のある熟練した大工がいれば手ばらし解体と機械分別解体の時間的な差はだんだん近づいて来ています。
さらに取り出した古材を再利用するので処理費がかかりません。
とは言え、やはりまだ機械解体との差額はあります。
それは次に再利用する人から回収させてさせていただく事になります。
(それまでは当社が負担する事になります)


Q:素晴らしいことだと思うのですが、一般的な住宅と比べて相当割高になるのでしょうか。
A:一概にそうとは限りません。
どのようなレベルで古材を利用するかにもよりますが、同じ樹種の木(例えばタモ、カツラ、ミズナラなど)を新材で調達する事を考えれば相当高くなるとは言えないと思います。


Q:趣のある古材を部分的に使って部屋を作りたいのですが可能でしょうか。
A:もちろん可能です。
古材の利用の仕方は様々です。
一棟丸ごと再生する事も出来ますし広間など主要な部分だけを新築に組み入れる事も可能です。
そして大黒柱や梁一本をアクセント的に使う事も当社では良くある例です。
ご相談下さい。


Q:古材の欠点と利点は何ですか
A:民家再生の第一人者である建築家 降旗廣信さんは「新材は赤子の肌のように綺麗でやわらかく、古材は長い風雪に耐えて来た老人の肌のようにゴツゴツして硬い。しかしその肌合いには得も言えぬ美しさと魅力がある」と言っています。
私には古材の欠点はそれほど思い当たりません。
利点の方が多いと思います。
1、まず長い時間の自然乾燥で材が安定していて強度が出ている。
2、現在の規格材とは異なり長材大断面で一本一本マサカリではつり出された個性がある。
3、北海道においては今では家具や化粧材に使われている広葉樹(タモ、ナラ,カツラ、センなど)の良材が構造材として惜しげもなく使われている。
4、それらの良材が時間しか創り出せない古びた美しさを醸し出している。

 

 


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