HOME > 古民家再生 > 講演・講習資料 > ドイツ・ケルン工科大学論文

日本における歴史的価値のある建築の保存の現状-北海道の事例-(2009年)

 ドイツのケルン工科大学建築学科が開設する「建築保存と再生に関する付属課程」の最終課題において

 一級建築士事務所エネクスレインの小室大輔氏により当社の民家再生事業が北海道の事例として紹介されました。

 以下抜粋記事

001

4.2.2 伝統的木造建築の保護と保存
開拓時代に建てられた歴史ある民家の調査が2000年に行なわれた。100年前に普通に使われていた太い梁など、現在では技術的にもつくることが難しい建築技術が農家といった開拓時に建てられた民家に集約されていることが改めて明らかになった。また2002年にも調査が継続して行なわれ、解体の危機に瀕する民家を救うために、そこで使われている木材の再利用に関する可能性についても議論が行なわれた。これが「北の民家の会」の発足につながった。

4.2.3 伝統的民家の特徴
現存する伝統的な民家には、以下のような長短所が見られるのが特徴である。

・             接合部には金物が一切使われていない。
・             太い梁が使われているが比較的軽構造である。
・             解体が比較的容易に可能である。
・             腐食、または損傷した部分の修復が行ないやすい。
・             外観からでは内部の状況がわかりにくいため、歴史的価値のある民家を見つけることは難しい。
・             増改築が何度も行なわれている場合が多い。
・             基礎が腐食し、そのまま使用するには十分な強度を有していない建物が多い。
・             歴史的価値のある民家の再生に対する補助金などの支援が皆無である。

4.2.4 ある建設会社の取組み
こういった歴史的価値のある民家を解体から救うため、北海道のある建設会社が意義のある試みを続けている。以下は、その建設会社を経営する社長の示唆である。

環境や気候の変動に配慮し、持続可能な社会への関心がますます高まっている。木造住宅が解体される際、まだ使用できる部材が産業廃棄物として捨てられている現状を考えると、古い伝統的な民家で使われている木材を再利用することは極めて重要な意義があると思われる。100年を超えて使われてきた木材は乾燥されており、構造的にも非常に優れている。また煙によるつやを持っており、新材よりも美しい。こういった歴史ある民家を解体し、その一部を保存し新築の材料として再利用することは、価値ある建築をそのまま保存するという視点では最適な手法ではないかもしれないが、建築が持つ文化を継承するという意味においてこれからますます重要になると考えている。

ヒューストン講演資料(抜粋 日本語版:124KB)A Report on Minka Reuse and Recycling in Hokkaido(Excerpt German:約2.7MB)
 
adobe_acrobat_reader
上記講演資料をご覧になる場合は、Adobe Acrobat Reader が必要です。
無い場合は、このバナー先からダウンロードして下さい。

ホーム 会社概要 家づくり 工事レポート 古民家再生 作品集 結ホール 写真館 文化を語る 社長室 リンク お問い合せ サイトマップ