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S邸古民家再生工事(厚真町)

明治期の農家住宅の現地再生工事

地鎮祭〜解体・基礎
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屋根に「水」とあります、これは創建時は茅葺き屋根で貰い火を防ぐ為のおまじないです。鉄板葺きに改修した時のものと思われます。 庭には大きなヒノキがあります、直径1M程度で樹齢100年位と推測しますが、北海道でもヒノキがこんなに大きく成長するんですね。

 

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先ずは解体する前にお祓いをします。建てて頂いたご先祖と職人に感謝すると共に工事の安全を祈願します。参列者においてはは105年の歴史のなかにいろいろな思い出があり、感慨深い一時でもあります。
引き続き同一敷地内に移築される場所で地鎮祭が行われました。地鎮祭は土地の神々にその土地の使用を願うとともに、工事の安全や生活の平安を祈念するお祭りです。11月11日(大安)快晴 新たな100年へ向けて工事はスタートします。

 

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記念撮影です。建て主さん御夫妻と親戚やご近所の方々、当社の大工棟梁も参列しました。
鎮物(しずめもの)→地鎮祭の時に宮司さんより受け取るお守りです。土の神様に祈願した後に基礎工事時、地面を掘削(根伐)した時に埋めて拝みます。

 

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12月25日杭打ちを行いました。H型PC杭長さ5Mです。年末というのに全く雪がありません有り難い事です。この辺の地盤は5M位までが柔らかい粘性土でそのしたが砂質土です。57本の杭打ちは午後3時頃には全て完了。

 

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いよいよ解体作業の開始です。台所と居間の天井及び間仕切り壁を撤去しました。立派な梁が顔を出します。昔の職人の技を目のあたりにし感動の連続です。右の写真で野地いたが見えてますが新材です、茅葺き屋根を撤去したときに小屋組み共新しくなったようです。

 

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年もあけて2月2日基礎工事の開始です。暖冬で地盤の凍結も10センチ程度で想像したより楽でした
表土の下には樽前山の噴火による火山灰がほぼ1M。まるでバームクーヘンのようです。

 

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地鎮祭のとき頂いた「鎮め物」を大黒柱の立つ下(杭の脇)に埋めます。
工事の安全を願い作業員が拝みます

 

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一方解体工事の方では居間の床に埋め込み式の炉端がありました何とか再利用したいですが?
また、畳の下から大正15年の北海タイムスが出てきました、暫し読みいり85年前にタイムスリップ。

 

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下屋の解体作業。鉄板の下は柾葺きになってました
真っ黒な垂木を外すと曲がった梁があらわれました。

 

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鉄筋組み・ベース枠完了・配筋検査終了後ベースコンクリートの打設
ポンプ車で養生テントの屋根よりホースを入れ打設します

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布枠も完了〜外周部の青い部分は断熱材(FP版100m/mB3)
外気温度は-3℃ですがテントの中はヒーターで10℃程に上げてます

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2月21日解体現場見学会が「NPO法人北の民家の会」主催で行われました
左は建て主さんのご挨拶 右は厚真町学芸員の乾さんにこの地域の歴史についてお話いただきました

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悪天候にもかかわらず参加者約50人 施工者からの説明を熱心に聴き入る
最後に全員で記念撮影で終わりました

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柱と梁の接合部です。柱に長いホゾが通って木栓で止まってます、羽子板ボルトなど勿論ありません
右は桁の上面です、又首(さす)構造のための穴が茅葺き屋根だった事を物語ってます、スズメの巣になってました
又首構造とは、屋根の斜材の下側先端部を細く削り、水平梁(桁)にあけたくぼみに差し入れた構造のことです

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骨組みをばらす前に再度建てる時の為に柱・梁にはすべて番付札を貼っておきます
いよいよ、7間(12.74M)の桁をクレーンで吊り上げます

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巨大な材料が宙を舞い降ろされ、洗浄・磨きの為一度工場へ運ばれます、巨大な梁とホゾ
ところで、この梁長さ6.37M(21尺)・梁背0.52M(1.7尺)・梁巾0.42M(1.4尺)で一本で材積1.39M3もあります
ちなみに、その昔は木材の材積を石(こく)であらわしました、1石は10立方尺ですので
2.1*1.7尺*1.4尺≒5石 となり 1石≒0.28M3 となります
一方、米も石(こく)高で表しますが木材とは少々異なります
1石=10斗=100升=1000合 1合は0.00018M3 ですので 1石は0.18M3 となります
米1石は人が朝・昼・晩に一合ずつ食べたとしてほぼ1年分の米の量だそうです 1合*3*365日=1,095合
加賀100万石は100万人分の胃袋を満たす石高ということになります

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左は居間の束を磨いてる様子、束子など原始的な道具の他電動工具も活躍します
材種により微妙に磨き方が替わります、右は磨き終わった柱・梁など。

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現場の方は基礎の解体も終わり広々とした敷地となり105年の歴史に一端ピリオドを打ちます
一方移築現場では最後のコンクリートが打設されます、床下防湿コンクリート厚100ミリ

      

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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