HOME > 工事レポート > 2009

S邸古民家再生工事(厚真町)

明治期の農家住宅の現地再生工事

建て方〜上棟祭

1      1
4月2日 雪も完全に消えいよいよ土台敷きです、大引きはプラ束で受けます
床用構造用合板24m/mを敷き外周部(当初の下屋部分)より建て方を始めます

1     1
巨大な梁の長ホゾは簡単には柱に収まってはくれません、仕口を壊さないよう慎重に作業を進めます
ある程度入ったところで布バンドを掛けガッチャ(引っ張る道具)で引き寄せ木栓で止めます

1     1
長さ7間(12.74M)の桁が35tクレーンで吊り上げられ、柱の先端に収めます
柱の仕口も長ホゾなのでこれもまた壊さないよう慎重に行います

1     1
この建物は茅葺き屋根で小屋組みが又首(さす)構造のため今回は桁の上に新材で更に敷き桁を載せる
方法を選択しました。水糸を張って通りを見調整し固定します。
右の写真は新材(下屋)と古材(上屋)の接合部です

1     1
この春から東京の大工育成塾に入塾し当社で修行する事になった工藤亮太くんです、ひたすら現場の掃除です
月に一度座学のため東京へ通う事になりますが、3年間頑張ってください
右は木クズが飛び散らないよう先輩(塾の先輩:大澤仁朗くん)の補佐をします

1     1
小屋組もほぼ完成です、もともとは茅葺き屋根で戦後小屋組が和小屋組みに変更され新材が使われてましたが
今回は使わない材料を流用し古材で新たに組みました、その上に構造用垂木を兼ねて断熱層となる
2*12材(38*286)をのせます。

1     1
さらに、構造用合板で固めてタイベックシート(防風・防湿)を貼り通気用垂木(45*105)を固定し
野地板を貼ります。建物の外観がほぼ見えてきました。

1     1
構造用合板(OSB)で外周を固め耐力壁とします。
右は屋根の板金施工中(ガルバリューム鋼板0.35 横葺き軒の出1M)

1     1
4月25日(土曜日)晴天 今日は上棟式が行われました
上棟式とは建物の守護神と匠の神を祀って、棟上げまで工事が終了したことに感謝し、
無事、建物が完成することを祈願する儀式です。建て主さん他関係者が30名ほど参加しました。

1     1
式の後、建て主さんのたっての希望で餅まきが行われました、今後ともご近所様と良いお付き合いが出来ますように、
お祝事のお裾分けです。地元の軽舞小学校の子供達も参加し楽しい体験ができたようです。

1     1
大いに盛り上がった後、「NPO法人北の民家の会」主催による現場見学会が開催され、
60名ほどの参加者で賑わいました。羽深理事長の挨拶のあと建て主さんの再生までの経過などお話いただき、
きたる8月8日には当家において完成見学会及びシンポジュームを開催する事を確認しました。

 1     1
まつり事の後も工事は着々と進みます。サッシを取り付き外壁下地の通気胴縁が打たれます
下端に付く金物は防虫ネットです。虫や小動物の進入を防ぎます
ちなみに、以前の建物の壁内には数匹のヘビの抜け殻がありました。
ヘビの住む家は縁起が良いと一般的に言われますが決して気持ちの良い物ではありません

1     1
一方、塾生の亮太くんといえば、現場掃除の合間にホゾ穴堀の練習です
掘っては刃物(ノミ)を研ぐ、研いでは又掘るの繰り返しです
亮太くん曰く、研いでも研いでも切れ味は上がらないそうです
最初はそんなものです、がんばれ亮太。

1      1
外壁下地も完了し付土台・付柱も取り付きました


1     1
いよいよ下見板貼りです、乾燥収縮にそなえ事前に塗装をします
道産カラ松で厚み18ミリ働き巾150ミリです、後で見付巾24ミリの押さえ縁を取り付けます
庭の桜も満開でした

1     1
板貼りも完了し後は左官屋さんの仕事を残すのみです

1     1
浄化槽の設置も終わりました、これは浄化槽市町村整備推進事業として町にて設置して頂き
月々使用料を収めるというものです
一方内部では屋根面に断熱材を入れる作業が行われてます、ちなみに厚さは280ミリ

1     1
壁の下地は曲がった梁なりに組みます
現場にはいろいろな種類の野鳥がよく訪れます、仁朗くんが即席のバードテーブルを作り餌をやってます
近所の林にはキジも3羽ほど住んでいます

1     1
左官下地のラス貼りの状況、縦横に組まれた鉄線に丈夫なクラフト紙が挟み込まれたものです

1     1
5月25日いよいよ田植えが始まりました、8列同時に植えていきます
一本、一本人手で植えていた時代が懐かしく思えます
それにしても、田んぼに古民家がよく似合います

1     1
天井板兼2階の床板を洗っている亮太くん
敷きつめると右の様になります

1     1
先日貼ったラスの上にベースモルタル(軽量モルタル)を塗ります
右は中塗りの段階にヒビ割れ防止用のメッシュシートを塗り込んでいます

1     1
いよいよ、漆喰仕上げです。
漆喰は、石灰に海草糊やワラ・スサなどを混ぜ発酵させペースト状にしたものです。
昔はそれぞれの材料を混ぜて漆喰を調合しました。今では全て混ざったものが売られています。
平滑に押さえれば押さえるほど艶が増します、今回は気温・風などの状況をみて3〜4回押さえとしました

1     1
今日は雑誌の取材があり、カメラを意識してかベテランの藤田さんも少々緊張気味でした
昼休み〜建て主さんご夫婦が里山を眺めながら仲むつまじくランチタイム

1     1
内部の方は壁の下地がほぼ完了した状態です
古材と白い壁のコントラストが今から楽しみです

   1     1
橋の補強もはずします。杭打ち機械や35tクレーンもこの橋を渡り作業しました
住宅の方も足場がはずれスッキリしました

1     1
内部の壁天井の下地貼りもほぼ完了し
居間の天井の一部には雑木(セン)の天井板を再利用しました
基本的に使える材料はなるべく再利用するようにします

1     1
左〜小屋裏の換気用ダクト配管
右〜換気扇本体(熱交換タイプ)との接続
床下に吸気しトイレ・浴室・洗面室・吹き抜上部で排気します

1     1
左〜床下の吸気用配管
右〜床下用暖房パネル
床下で暖められた空気を排気を利用して建物全体に廻るようにします


1     1
仁朗君と亮太君仲良くランチタイム、二人共お弁当は早起きして自分で作ります、えらいですね
右はお客様用スリッパ入 亮太作 素人ぽいところがなかなか好評でした

1     1
古材の余りと木栓は右の様な柱などの穴を埋める為に利用します
端材まで無駄なく利用するのが古民家再生のコツ?

1     1
床の間も以前のものを再現します、100年の間に乾燥伸縮により変形した部材を再度組み立てるのは大変です
床の間の落掛には枝付の変木が使われてます、当時の棟梁とお施主さんの会話が想像できます

1     1
左は解体時居間の床にあった炉です、なんとか再利用したく今回は薪スーブ台に変身です
解体時にバラバラになった部分をジグソウパズルの様に貼り合わせていきます
タイル職人曰く〜「こんな仕事は初めてだ」

1      1
7月11日「北の民家の会」主催による古材塗装ワークショップをおこないました
北海道民芸家具クラレインテリアの東海林工場長に講師としてお招きし
水性塗料による古材塗装のノウハウと新材の古色仕上げについておそわりました
職能大の学生がまずテーブルの下地処理をします

1     1
中渡先生がお手本?をしめしますが
新たに製作した建具も古色仕上げにします
職人さん曰く、水性塗料は刷毛さばきが難しいとの事です

1     1
カツラの大梁も色づけし、若干のツヤを入れる事によりより存在感が増します
床の間の落掛は清掃してツヤのみで仕上げました

1     1
塗装が終わるといよいよ塗り壁です
今回は道産の珪藻土を使用しました

1     1
古建具は破損した組子を補修し障子紙を貼ります
見違えるようになりました
いよいよ完成間近
以降は完成レポートにてご覧ください

 

 

 

 

100

 


ホーム 会社概要 家づくり 工事レポート 古民家再生 作品集 結ホール 写真館 文化を語る 社長室 リンク お問い合せ サイトマップ