勾配無落雪屋根シリーズ  エコ
古材の部分使用の様々な試み・・・

岩見沢O邸新築工事

第1種低層住居専用地域        
構造・階数 木造2階建        
在来軸組(外断熱)     

敷地面積 330.58F(99.80坪)
建築面積 129.89F(39.20坪)
延床面積 196.18F(59.22坪)
棟梁 中堀音吉   

工事レポート・その4---ついに完成、そして、住まう。
スズちゃんのお家が、やっとできたよ。



 配置・1階平面図

間口10間の北側道路の土地です。
 左手前に、平家の母親棟を見てL型にスロープをアプローチすると、 奥の子世帯2階建てに、行きつきます。
 玄関は、ちょうど平家と2階建ての付け根にあり、木製引戸の玄関戸を開けてはいると、左に母親世帯、右に子世帯となってます。
 家族は、旦那さんのおかあさんと
 子供が3人(1番下の娘さんは、まだ小さい)の全部で6人家族です。
 
構造を見せるため外断熱と屋根断熱の断熱方法を採用しました。
 2階の床梁や小屋の梁組をどう見せるか、それに古材をどう絡ませる事ができるか、がテーマです。


 2階平面図

8帖たたみの寝室、それと一体となった書斎と納戸。
実に機能的な西欧風動線の日本版です。
 上の高校1年のお兄ちゃんと中学生のお姉ちゃんの部屋は、ちゃんとあります。
 小さい「すずちゃん」はお母さんといっしょに寝るから、
 部屋はまだ、いいのかな。


●「引渡し直前内部・11月29日」篇


2本の古材の柱、圧倒されるほどの存在感!
「ここ緑が丘の住宅に蘇る」って感じです。
まさに、木の神が宿っているようです。
再び、何十年にもわたって、人々の営みを見守り続けます。


   
新雪の日の朝。
ピーンと張りつめた寒さの中で、
古材が空間を引き締めます。
左写真手前は、枕木のオリジナル照明。
夜のライティング効果が楽しみです。


  
玄関を入ったところ、左手が母棟。
ヒーターを背中にして、創作ベンチ


    
玄関をはさんで、左子世帯棟からと、
右母棟から、それぞれずーっと見通すことが可能です。
玄関が両棟のプライバシーの
緩衝空間です。


 
居間に隣接した和室。
襖を開けると、食堂・台所まで一体となります。
床は、九州から取り寄せた一面の杉板


  
和室角の大黒柱、ほぼ8寸角。
三方からの眺め。
まさに、家の中心です。



食堂前面、大黒柱(左)と、第2の柱、5寸角。
またがってかかる大梁は、6寸・1尺。

 
そのアップ。左、仕口の名残に棟梁の遊び技。
右、大黒柱、2階ホールから、小屋まで突き抜けてます。


  
居間の隅から、キッチンから、洗面所から、どこからでも見えます。
本当に、この家の
象徴です。


  
変わって、2階ホール。
ここも一面の杉板貼り。
階段を上がってすぐ目に入る、大黒柱
ロフトから、子供室から、書斎から。
やっぱり、みんなの中心です。


 
料理好き家族のこだわりキッチン
オーダーと既製品と大工手作りと様々な組み合わせ。
かなり綿密な打合せを重ねれば、ここまでになります。
決して高価な物でなく、あくまで使い勝手優先・機能重視です。


  
メインのキッチンは、栗山オークランドにオーダー。
仕上げは、単なるしな合板。手前お盆入れは、大工の仕事。
中の写真は、オーダー洗面台。二人並んで洗顔でき、朝のラッシュもこなせます。
右写真は、トイレ前の収納棚。


  
階段も杉板で。
無垢の感触のままに、エキストラクリアー仕上げ。
途中の文庫本用の棚。
スーパーボックス・エコならでは。


  
2階の寝室、畳に布団です。
同じスペースに納戸、書斎とまとまってます。


 
小屋裏も屋根断熱で完全オープン。
無駄なスペース、なし。


  
子供室も、屋根なりの天井。
仕上げは、コンパウンド。


   
入口にのれんが掛かる、ここは、脱衣所。
O氏の強い要望で、実現。
1.25坪のフラットな床のユニットバスに連続した1坪のスペース。
風呂上がりに、このベンチに腰掛けて、
脇に置いてある専用冷蔵庫から冷たいビールを取り出して、キューっと飲むのだそうです。
うらやましい!



母棟は・・

  
もちろん、こちらも平等に、古材使用と杉板の床。
柱4寸、梁4寸・8寸、
型使用例。


 
居間、キッチン、障子の向こうの和室、2面開口のトイレ、脱衣洗面室、
ほとんどワンルーム状態で使えます。
小屋裏は、できる限り物置スペースのロフト。
かなりのスペースです。



ロフト下のキッチン。




●「住まう、その後」篇
●「四季折々の外部」篇


に続く



古材利用には、シンプルで明確な骨太の設計コンセプトが不可欠です。
小手先のデコレーションでは、無理かもしれません。
それをO氏と共に、造り上げることが出来ました。
そして、想像以上の
かたちに実現できたことは、
ひとえに、
職人さんたち、特に大工の技の結実だと思います。


工事レポート・その1---基礎が出来上がって建方が始まるまで

工事レポート・その2---建方から外部が仕上がるまで

工事レポート・その3---内部仕上から完成まで

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