勾配無落雪屋根シリーズ  エコ 第2弾
古材をゾーンで再利用してみる・・・

札幌・Y邸新築工事

第1種住居地域
全面道路幅員が、4m道路斜線がぎりぎりです。


●棟梁 吉野 敏夫 



構造・階数 木造3階建
在来軸組(外断熱)


敷地面積 257.86u(78.02坪)
建築面積 87.36u(26.43坪)
延床面積 206.73u(62.55坪)


工事レポート・その4---とりあえず、引越しです。
最終完成は、2002年5月31日です。



配置図・一階平面図

敷地は、札幌のほぼ都心。
 山鼻地区の住宅地、その中でもひときわ自然が際立つ敷地。
 ぽっかりと空いた、緑のオアシスともいえる。
 西20丁目の通りから、左折して入る前面道路が、最低基準の復員4メートルで、こんな狭いところで大丈夫かな、
と思ってたら、何回か通ううちに、春になるとそこは緑のトンネルになっていて、逆にそれが最高の魅力になっていた。

 現況の樹木は最大限残すよう配置計画が、なされました。
家族は、教師をしている夫婦と次男が生活します。
 1階は、車庫と旦那さんの趣味の土いじり、庭いじり、薪きり薪割り他の作業スペースと、
そして奥さんの趣味の染色のためのアトリエスペースに玄関です。

 断熱の集合煙突があり、旦那さんが割った薪が燃料になります。
 南面の屋根だけの旦那さんの作業スペースと奥さんのアトリエの土間が、どこまで自然の庭と一体となるか、見所です。
 なお、アトリエの土間は、300角ソイルセラミックタイルで床暖房になります。




2F平面図

2階へあがると、吹抜斜め屋根なりの天井に古材の梁が掛かった13帖の広い居間食堂に水回り、
そして、和室の寝室に書斎というシンプルな間取りです。
和室入口は、9尺間口に2枚の大きな
板戸。
 読書家の夫婦に間仕切り手すり等を利用して、本棚を可能な限り造ること、
西面窓下に2間半長さの
無垢のナラ材のカウンターを設置して、趣味の焼物を並べるように。
居間に2カ所ある9尺巾の窓には、
障子が入ることになりました。
 南面に張り出した作業スペース屋根上の物干場、
吹抜の
古材の小屋組をどこまで演出できるか、が見所です。
 



3F平面図

 
3階は、居間食堂の吹抜上部と水回り上の納戸、各階にあるトイレと、
子供室と和室・予備室は2階と同一平面です。
吹き抜けに張り出した1帖弱の
少スペースが、奥さんのお気に入り。
引き抜けからは、
イサムノグチのちょうちんが4灯下がります。




当社の見通しが甘く、未完のままの引渡し。
う〜む、無念!
これだけの数の古材を扱うには、工期は6ヶ月は必要です、反省・・・

 


吹抜、塗壁、板戸、障子、ちょうちん、そして古材。
意図するものは、
「和のモダーン」
『モダンクラシック』が単なるクラシックで終わらないために・・・
そして基本性能のレベルは高く、あくまでも温熱環境は快適に。


 
ポーチ隅柱、ミニ球照明も含めた古材のディテール。
12月26日午後4時過ぎ、札幌は雪です。



  
ポーチは、1間*1.5間でここの壁は、パイン材ヨコ貼り。
玄関ドアは、スウェーデン製木製断熱戸に同じくオスモで着色。
照明も古材利用。
ミニ球15w1灯、3灯それぞれ。
表札はただいま引越し荷物から捜索中。
オリジナルポストもパイン材。


  
車庫入口も、古材ミニ照明2灯。



玄関カウンター収納、長さ2間。
まだ、引っ越し荷物でいっぱいでした。


 

アトリエ天井、つまり2階居間の古材の床組。
合板は、すすでほんのり着色、木目がきれいに出ます。


 
アトリエの大開口サッシ、アルミ樹脂製。(YKKエピソード)
そのまぐさと桁梁の取り合い。
壁はわら入り珪藻土。


  
アトリエのヒーター、受け材まで古材利用。
床の半分は、土間、仕上げはINAXのエコソイル300角タイル。
温水の床暖がほんのり暖かく気持ちいい。
ここで奥さんが染色の趣味に励むそうです。


 
珍しい、集合煙突、もちろん断熱製。
ここに薪ストーブが置かれます
旦那さんが趣味も兼ねて、薪を調達してくるそうです。


  
1階の建具、左よりアトリエ入口、床フローリングをヨコ羽目板風に、
次、玄関クロゼット折戸、両横のみなら框、中はナラベニヤ、
右、車庫-玄関の断熱ドア、見込み50ミリ、パイン横羽目板。


   

吹抜けを走る大梁、強烈です。
そして特注した板戸とホール通路、狭さは不思議と感じない。



引越しであふれる物たち、以外にも違和感がなく落ち着いてます。



3階ホールまで見通す。集合煙突に絡む柱と梁、十字型。


  
階段廻り、吹抜けと絡んでオープンに、材はなら集成材。



手すり利用本棚


居間吹き抜けの屋根なり天井、登梁風見切り材、なぐりをいれて着色。
半端な1.5尺巾分は、藍色の和紙貼り。


  
居間吹き抜けに突き出た奥さんのお気に入りのスペース。



2階ホール廻りの和紙ブラケット、居間も含めて5灯ついてます。


   
2階北側ゾーン、手前よりユーティリティ、トイレ、書斎の順の入口。
と、その書斎内部、腰はパインヨコ羽目板。


 
3階子供室、スーパーボックスエコの仕上げ。
棚板は、使用しながら追加していくことになってます。
ただ腰壁は、大壁。これを配線配管スペースに利用してます。
デザイン的にもきれいです。


  
2階建具、左から和室入口
板戸、巾4.5尺高さ6.5尺の大物。
Yさんのご要望で特注。
框なら
無垢材、着色オスモウッドワックス(エボニー)、
板部分、セン突き板両面の12ミリのもの着色
ベンガラ亜麻仁油。
次、和室折戸青木框に腰板セン突き板両面のあまりにオスモ、上は
もみ紙の茶。
右は、書斎入口ナラベニヤにアクリル棒30φ埋め込み。
ゆがんだ明かりが3列漏れてきます。


  
キッチン、クリナップの優れもの。
と、ユーティリティの棚とカウンター。





工事レポート・その1---冬の現地調査・そして地鎮祭から

工事レポート・その2---建て方、スタート。

工事レポート・その3---内部仕上から完成まで

工事レポート・その5---住まう…その後

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