初の大々的な古材再利用

札幌Y邸

いつものように、リプランの取材に便乗する。

敷地面積257.86u(78.02坪)

建築面積87.36u(26.43坪)

延床面積206.73u(62.55坪)

(1階83.22u・2階77.43u・2階56.02u・うち車庫24.84u)


工期H14年8月1日〜12月30日


棟梁:吉野 敏夫  

● 計画概要


配置図・一階平面図

敷地は、札幌のほぼ都心
 山鼻地区の住宅地、その中でもひときわ自然が際立つ敷地。
 ぽっかりと空いた、緑のオアシスともいえる。
 西20丁目の通りから、左折して入る前面道路が、最低基準の復員4メートルで、こんな狭いところで大丈夫かな、
と思ってたら、何回か通ううちに、春になるとそこは
緑のトンネルになっていて、逆にそれが最高の魅力になっていた。
 現況の樹木は最大限残すよう配置計画が、なされました。
家族は、教師をしている夫婦と次男が生活します。
 1階は、車庫と旦那さんの趣味の土いじり、庭いじり、薪きり薪割り他の作業スペースと、
そして奥さんの趣味の染色のための
アトリエスペースに玄関です。
 断熱の集合煙突があり、旦那さんが割った薪が燃料になります。
 南面の屋根だけの旦那さんの作業スペースと奥さんのアトリエの土間が、どこまで自然の庭と一体となるか、見所です。
 なお、アトリエの土間は、300角ソイルセラミックタイルで
床暖房になります。




2F平面図

2階へあがると、吹抜斜め屋根なりの天井に古材の梁が掛かった13帖の広い居間食堂に水回り、
そして、和室の寝室に書斎というシンプルな間取りです。
和室入口は、9尺間口に2枚の大きな
板戸。
 読書家の夫婦に間仕切り手すり等を利用して、本棚を可能な限り造ること、
西面窓下に2間半長さの
無垢のナラ材のカウンターを設置して、趣味の焼物を並べるように。
居間に2カ所ある9尺巾の窓には、
障子が入ることになりました。
 南面に張り出した作業スペース屋根上の物干場、
吹抜の
古材の小屋組をどこまで演出できるか、が見所です。
 



3F平面図

 
3階は、居間食堂の吹抜上部と水回り上の納戸、各階にあるトイレと、
子供室と和室・予備室は2階と同一平面です。
吹き抜けに張り出した1帖弱の
少スペースが、奥さんのお気に入り。
引き抜けからは、
イサムノグチのちょうちんが4灯下がります。


5月14日、撮影隊と午後3時集合


 1.着色モルタルがやっと終わった外部から


もうすでに、何年も前からそこにあったかのように
ロケーションになじんでいる姿は、ここだけ別世界の趣です。
そしてさらに、木々たちと共に新たに時を刻んでいくのでしょう。


西日をうけて、アプローチ脇のサクラの大木越しに。
1階奥の掃き出し大窓は、奥さんの染め物のアトリエ。


  
アプローチ、自転車が3台。
家族3人はそれぞれ、街の中は自転車を愛用してます。
このY邸の前面道路4Mは、都会のオアシス緑のトンネルになります。


  
アトリエ掃き出し窓まえは、枕木で演出。
その角にやはり枕木製の当社オリジナル庭園灯。
笠は、銅板3_の無垢板、いずれ緑錆が吹き出すのを待ちます。
廻りの演出が実にうまい!


 
西隣もそろそろ古いので建て替えだな、と思っていたら、
なんとメジャーな「F工務店」で、すでに工事が始まっていました。


  
南面の物干しデッキ下、左右から。
1階壁は、道産カラマツ下見板貼り。


  
これは、東面ブドウ用のツル棚。
ぶどうの巨木があったのをそのまま生かしたわけです。
秋の収穫がたのしみです。
外壁は、着色プレミックスモルタル、色は橙。



東面、真壁柱梁の表情。


 
玄関と自作の陶版の表札。


 2.数々の趣味のものが置かれた、見応えある内部。 へ続く



工事レポート・その5