曹洞宗・瑞雲山海容寺納骨堂新築工事

 なるかお寺と現代美術の衝突・・・


ホール棟

建築面積: 63.76F(19.28坪)

延床面積 78.25F(23.67坪)

(1階52.17F・2階26.08F)


納骨棟

建築面積283.11F(85.64坪)

延床面積263.79F(79.81坪)


工期2002年4月1日〜2003年9月30日 


棟梁:佐藤洋悦+吉野敏夫  



▼設計のポイントは、3つありました。


1.北海道厳冬期の温熱環境を大開口のある大空間で、どう快適にしていくか。
メインフレームは鉄骨で組まれた大空間に、木質系パネルで外断熱し、住宅の高断熱高気密の手法を応用していく。
24時間換気、低温水による24時間床暖房。(ホール棟では、常時水回りが使用可能)

2.寺社建築の雰囲気を一般解ではなく、それほど高価ではない木材種を多用して、どう演出していくか。
屋根廻り軒先及び列柱や開口廻りに、デザインとして生きてくるものには、徹底して大工の手仕事としての痕跡を残すように努める。

3.内外装共に長いスパンの年月に耐えながら、いかに風合いを出していける素材を選択できるか。
木(カラマツ・とどまつ・なら・せんなどの道産材)・煉瓦・タイル・着色モルタル・鉄・珪藻土塗り壁・和紙・・・・



▼あとは美しい建物になるように、
「組織としての総合的センス」

どこまで発揮していけるか、
ではないでしょうか。



8.
完成編・2


 10月23日、ステンドグラスと涅槃像。




住職の発案による涅槃像をバックにしたステンドグラス。
決まってます!


 

仏師は、岩手県の佐久間溪雲氏。
セットしてからも、彫刻刀をふるって、
さらに最後の仕上げに奮闘してます。


 外部(ホール棟外壁は未完)。



1996年竣工の地蔵堂越しに。

*



地蔵堂:関連サイト(写真クリック)

*


今回外壁仕上げは、納骨棟と渡り廊下まで。
H=2200まで、煉瓦タイル、割肌テッセラタイルでボーダーをとって
それ以外は、着色モルタル(着色剤は、ドイツ製の橙)。
鉄骨柱は、フッ素樹脂で塗装。
越し屋根の矩計は、プロポーション上排煙の最小限に抑えてます。


  
門柱の書体は、書家でもある住職のもの。
ホール棟のファサードに六本のカラマツ柱。
塗装は、オスモカラー。


   
妻部分壁着色モルタルには、
3尺ピッチにカラマツの付け柱。
渡り廊下腰壁のちょっとトーンの落ちた着色モルタルは、櫛引で表現。


 ホール棟内部。



ホール棟、エントランスホール東面を見る。



エントランスホール西面を見る。
吹き抜け壁に掛かる「刺し子」の作品は、檀家さんの作。



道産トドマツで組まれた二面に渡る大開口部。
ガラスは、アルゴンガス入り省エネペアガラス。
入口は、旭川の久保木工製木製自動ドア。


 
玄関土間、エコソイル300角タイル。
やわらくカーブする框は、赤御影石。
手前楕円の輪は、靴を脱いだりはいたりするとき用の手すり。



内部木の主材料は、大断面のため国産で対応できず、
米松になりました。


 
楕円の上框部分についた取り外し可能な手すり。
材種は、ナラ無垢材を削り出す。
高齢者に好評のようです。
今後何人の人たちに触れられることか。


  
最初の三段分の階段は、なら集成材。


 

 
大断面の小屋組を出来る限りオープンに見せて、鉄骨造色を消し、
なおかつ、住宅のノウハウで高断熱高気密化を実現。
壁は珪藻土、24時間換気で、
これだけの大空間、大開口であるにもかかわらず、
床暖房でほんわり暖かでさわやかな空気環境が、
ほぼ可能になってます。


 
2階の檀家さんたちの休憩スペース。
畳とフローリングの半々のスペース。
和のテイストでまとめる。


  

 
トイレも出来る限り、木を使いながら清潔感のある仕上げに。
腰壁は、ビニールタイルを目地入れで斜貼りし、
腰上をトドマツ羽目板貼り。
天井は、岩面吸音板。


 納骨棟への渡り廊下&給水場



 
南面いっぱいに1.2*2.4mの窓のある渡り廊下。
腰羽目板にエコ壁紙。



縦格子衝立を介しての給水場。



9.
完成篇・3

7.
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