シリーズ ・
北海道




『中標津倶楽部』
1.

9月16日



北海道のど真ん中を飛ぶ、感動の中標津便!



北海道人が道内を行き来するときは、
ほとんどが車に頼って、飛行機に乗るということは以外にしません。
さらに北海道の中央にいる場合、
同じ道内なのに、道南函館方面に行くのは数回に及ぶのに、
道北稚内や道東根室方面へ何回か行くことは、余程のことがない限りありません。

僕も、
学生時代にヒッチハイクで1回と車で東京の友達と1回廻ったきり、
ありませんでした。
いままで、
丘珠ー旭川、丘珠ーオホーツク紋別、丘珠ー釧路、丘珠ー函館、函館ー奥尻
の路線は、フライトしてたのに、
なぜか、丘珠ー中標津は、飛んだことがなかったのです。

ところが飛んでみて驚きました。
上の路線図にもあるように、
何と唯一北海道のど真ん中を飛んでいるではありませんか。
つまりそれは、北海道の一番いいところを、
まさに上空4000mから見せてくれるわけです。
それは、車で走っていては体験できない、
もう一つの美しい北海道の雄大さを見せてくれます。

*

1.

 


飛び立ってすぐに、眼下にイサムノグチのモレエ沼公園の概要がバッチリと見ることができます。


 


続いて高度を上げるにしたがって、石狩川、石狩平野、石狩湾を望むようになる。
石狩平野の田園風景、雄大ですね。





そして、三日月湖の様子がはっきり分かる新篠津河川敷ゴルフ場上空を通過。



青○が市役所。


と思うまもなく、どこかで見た街のかたちだな、思っていると、
何とそれは、我が町『岩見沢』。
あれれっ!と思いながら岩見沢だとはわかるのだけれど、
なかなか場所が特定できず、どんどん過ぎていきます。
なにせ、時速520q、けっこう速い。
あとで、写真で特定すると、丸印のあたりが市役所です。


 




とまもなく、すぐ三笠。
幾春別川に沿って街ができているのがよくわかり、
ヒトデのように山にへばりつく桂沢湖もバッチリ。


  

2000mに近い芦別岳・夕張岳を越えて、富良野の盆地に。



 
富良野に出るともう向こうには、十勝岳の噴煙を上げている姿が見えてくる。



これは、何湖か・・・



そして、さらに雄大な北海道の屋根、大雪旭岳連峰を望む。


 
少し地球を感じながら、どこなのかわからない湖を見る。


  
十勝の北を飛んで行くと、



オンネトーと雌阿寒が現れる。



そして、向こうに阿寒湖。


 
すぐにパンケトー・ペンケトー。


 
クッシャラ湖・弟子屈を遠くに望んでいるうちに、





小学生の理科で習った、
カルデラ湖の様子がはっきり分かる、摩周湖。
神秘的で透明度も良さそうなのが、よくわかる。
摩周湖を過ぎると、一挙に高度は下がって、着陸態勢に入る。
ここで、デジカメはご遠慮くださいとなって、撮影は終了。

*

よって、中標津近郊に広がる根釧台地の格子状防風林風景は、
残念ながら、撮影できませんでした。
関連サイト
http://kankou.nakashibetsu.jp/

*


そして、中標津空港到着。
これが、飛んできたDHC8-Q300。
北海道らしく後部にスズランの絵が入り、
主翼は、どの窓からも景色が見れるようにと機体上部に付いているのが特徴です。
と、スチュァーデスさんがあまりに僕が、一生懸命になって景色を撮影してるものだから、
隣の空いた席に来て説明してくれたわけです。
「お客さん、きょうは天気で最高ですよ。
この路線のこちらの座席側は、北海道の最高のルートなんですよ。」
と、やっと説明しがいのある乗客に出くわしたこともあって、
たびたび隣の来て話しかけてくれました。

実際すばらしい観光フライトです。
今度中標津は羅臼町と合併することでもあるわけですし、
ぜひ中標津空港から、さらに知床半島周遊飛行も飛ばして欲しいですね。
(ANA・エアー北海道様、これ、絶対いけますよ。)
都会の人たちに「まさに北海道」を感じていただくには、最高のコースになると思いますよ。


1日3往復・普通運賃\18,950
超割使って、\7,000
丘珠
中標津
08:30
09:25
13:25
14:20
15:45
16:40
中標津
丘珠
10:00
11:00
14:45
15:45
17:15
18:15

1日1往復・普通運賃\35,350
羽田
中標津
10:45
12:25
中標津
羽田
13:05
14:50




滑走路側から見たターミナルビル。
普通の地方空港ターミナルビルに見えたのですが、


 
中にはいるとこれがなかなかの、木造ターミナルビルなんです。
う〜む、中標津気に入った!



アプローチ側からの全景。
たぶん「伊藤隆道」だと思うけどステンレスの彫刻があったりして、
さりげなくてとても良い。


 
着陸時に空港となりにゴルフ場が見えたので、ちょっと視察してみる。
だがどう見てもクラブハウスに人はなく、閉鎖中にしか見えない。
風呂は、温泉になっていたらしい。
(中標津は、どこでも温泉が出るらしい。)


 
駐車場に車は数台、と思いきや隣にプレハブ小屋が建っていて、
そこがクラブハウスになっている。
つまり、ゴルフ場は倒産してクラブハウスは押さえられているけれど、
コース自体はそのまま利用して、ゴルフ自体はできるようになっている。
この方が中標津らしくて、簡単でいいかも。

*

今回のフライトで、いっぺんに中標津が気に入ってしまい、
ゴルフ場の近くの林の中に土地が欲しくなってしまいました。
いがいに中標津は日照率が高く、
そこに『Kヴィレッジ2004』のL棟みたいな小さなソーラーハウスを建てて、
それをセカンドハウスにしたくなってしまったのです。
そんな人たちが5〜6人集まってコロニーを造って、
野趣に溢れたひなびた風の木造のみんなの温泉を真ん中に造って、と。
中標津周辺は、酪農で乳製品がおいしく、
東に行けば、尾袋沼・根室があって海産物がうまく、
西へ行けば、摩周阿寒湖があって、景勝地であって、
南へ行けば、釧路湿原があって、
そして北へ行けば、知床がある。
道東のすばらしいところのど真ん中。
そしたら、東京からでもどこからでもいっぱい人が来るんじゃないの。

と、向かえに来たM氏に興奮冷めやらず、その話をすると、
「武部さん、最初だけだよ。みんな最初はそう思うんだから・・・」
と一蹴されてしまいました。
でも、これ、私の感なんだけど、
かなりいけそうな気がしてます。
だって、いつもは帰ってくると冷めてしまう得意の「思いこみ熱」が、
今回は未だに冷めてません。
むしろ思いは募って、
ぜひ四季それぞれをじっくり味わってみようと意欲に燃えてます。

みなさん、何かいい情報があれば教えてください。

今はひとりで、
『中標津倶楽部』
結成です。



2.へ続く

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