Staff report 社員レポート

2020.10.13大工

入社から半年

柳原万智子(大工見習)
2018年入社
2018.12.3記

おはようございます。6月の入社からほぼ半年が過ぎました。

武部建設初の女性大工ということで変な女の子が来たと思われた方も多いと思います。

やはり力仕事の面では力不足を感じることばかりですし、建て方の時には体力的にきついと感じることもありました。

ただ、小さい頃からつくることが好きだったので、ものづくりの現場に携わることができ、喜びを感じる毎日です。

何を書こうか迷ったのですが、今の私の目標のうち技能面での目標をひとつあげようと思います。

それは、「基礎的な技能を意識して身につける」ということです。

「意識して」としたのは、私が長年続けてきた音楽に関係があります。私は小さい頃からピアノを続けていましたが、練習曲を真面目にやらなかったことを後悔しています。練習曲をしっかりやれば指の力がつく、自分の思い通りに指をコントロールできるといったピアノを弾くための基礎が身に付きます。ピアノを弾くこと自体は大好きだったのでほぼ毎日ピアノに触れてはいたものの、単調で眠たくなる練習曲はさらっと通すだけでほとんど練習しませんでした。その結果、練習曲の成果がはっきりと出るテンポの早い曲やダイナミックな曲を、私は未だに上手く弾くことができません。継続は力なりとはいうものの、12年間ほぼ毎日ピアノを弾いていても「意識して」きちんと練習しなかったものは身に付かなかったということです。

手を使うという点ではピアノを弾くことと大工仕事は共通していると思います。大工仕事に必要な技能の中でピアノの基礎に当たるものは何かと考えたときに、それはまっすぐ釘をうつ、まっすぐ刃物を研ぐ、まっすぐのこを挽くといったことではないかと思います。こういったことを仕事の中で自然と身に付けられる人もいると思いますが、半年間仕事をしてみて私はそうでないとはっきりわかりました。

この先大工としてレベルアップを図るために、また後悔しないためにも、まずは基礎的な技能を「意識して」身につけることを目標の一つとして頑張りたいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。