Revive 民家再生

民家再生の道のり

家づくりへの思いから

当社が民家再生事業を行うようになったのは、次のような理由からです。

このようなことを、仕事のなかで日々感じながら、当社が進むべき方向を模索していたのは事実です。

目から鱗

このような状況の中、1997年5月に偶然、日本経済新聞紙上で日本民家再生リサイクル協会が設立される旨の短い囲み記事を見て感じるものがあり、その発足間もない協会に入会しました(企業としては北海道で最初の会員でした)。そして翌1998年に、現在当社の民家再生モデル住宅となっている民家を建て替えするチャンスが訪れました。

建て替え新築の打ち合わせに何回か訪ねるうちに、これから建てる新築の住宅よりも、今ある古い住宅(大正初期の建築)の方が立派に見えてきたのです。

新築後、他社に決まっていた解体工事を無理を言って当社でやらせていただきました。手ばらし解体(機械併用)をして会社に持ち帰ることにしました。ただ、そのときはただもったいないという気持ちだけが強く、それを何に利用するかを決めていたわけではありませんでした。

そんなわけで解体当初、タカをくくって差し向けた若手大工は、当然のごとくその民家の伝統構法に手も足も出せずに意気消沈して帰ってきました。その後、当社の一番棟梁である佐藤洋悦棟梁(昭和10年生まれ)に頼んで解体の指揮を取ってもらうことにしました。佐藤棟梁は岩手県藤沢町出身、若い時は徒弟制度の中で修行をし、生家も茅葺民家とのことでした。

一歩踏み出す

結局、彼の存在があったが故に、今に至る当社の民家再生事業の発展があったと言えます。伝統木構法による民家が現在あるために、大工という職種がいかに大きな役割を担ってきたかを知る体験でもありました。この体験を通し、さまざまな人と仕事(民家)との出会いの中で、「論より証拠」つまり貴重な経験を積み重ねることの大切さ、民家再生の意義を感じながら現在に至っている次第です。

民家再生の活動と工事実績

1997年(H09)

民家再生の活動

NPO法人 日本民家再生協会(JMRA)に入会、以来、毎年民家フォーラムに参加・理事の歴任

1998年(H10)

工事実績

最初の民家解体(由仁町野島家民家)(11月)

1999年(H11)

民家再生の活動

降幡廣信 第二期民家再成塾(木の建築フォーラム主催)に参加

工事実績

最初の民家再生→当社モデル住宅(2000年4月完成)

2000年(H12)

民家再生の活動

JMRA古材ネットワークに参加

工事実績

民家再生モデル住宅完成(4月)
古材ギャラリー完成(11月)
光の森学園陶芸棟(部分完成)

2001年(H13)

民家再生の活動

札幌国際住環境見本市の主催者テーマゾーンを担当
また、同見本市で民家再生セミナーを開催(6月)道立旧滝川農業試験場機械庫解体に際し再利用を道に働きかけ、道有財産リユースシステム構築を試行

工事実績

道立旧滝川農業試験場機械庫解体(7月)
旧幌内線萱野駅再生(7/7)
古材再生住宅坪田邸(栗沢町)
古材再生別荘D荘(ニセコ町)
西川家民家再生(森町)

2002年(H14)

民家再生の活動

JMRAの茅葺き民家全国調査(農水省委託事業)に参加、北海道担当として厚沢部町、長沼町の調査を行う
北海道空知支庁「木の良さ再発見事業」に主要メンバーとして参加、3ヵ年シンポジュームなど様々な活動を行う
日本建築学会北海道支部研究発表会にて民家再生について発表

工事実績

滝川農試機械庫を砂川市へ移築再生(アップルガーデン)
中村家民家再生(雨竜町)
小樽木造倉庫(H社)解体(12月)

2003年(H15)

民家再生の活動

日本建築学会北海道支部研究発表会にて事例発表(滝川農試機械庫)
日本木材学会北海道支部研究会にて講演

2004年(H16)

民家再生の活動

日本建築学会北海道支部研究発表会にて古材再生活動について発表(一社)
日本建築学会北海道大会にてパネルディスカッション(建築教育部門)にパネリスト参加
さっぽろ市民カレッジ秋期講座、講師(05年も同じ)

工事実績

旧中村平八郎邸(登録文化財)復元工事(穂別町)
赤間邸(岩見沢市)古材部分再生、窪田家民家を中澤邸へ再生
三笠神社(大正14年築)解体復元工事(三笠市萱野)

2005年(H17)

民家再生の活動

「木の良さ再発見事業」終了に伴い、NPO法人「北の民家の会」設立
以来現在まで積極的に活動をしている穂別町中村平八郎邸復元工事完了を機に見学会及びセミナーを開催(JMRA主催)(12月)

2006年(H18)

民家再生の活動

在ヒューストン日本領事館主催の講演会で北海道の民家再生について講演(3回、ヒューストン大学、ヒューストン現代美術館、テキサス大学アーリントン校)

2007年(H19)

民家再生の活動

北海道立『北海道開拓の村』にて講演(2月)

工事実績

G牧場事務所棟古材トラス梁再生(新ひだか町:旧静内町)

2008年(H20)

民家再生の活動

第二回北海道市町村立病院臨床検査技師会総会にて特別講演

工事実績

中村家座敷(札幌裏参道)を那須高原自然村へ移築再生

2009年(H21)

民家再生の活動

ウッドマイルズフォーラムin美幌にてパネリスト滝川市立江陵中学校にて全校講演(4月)
北海道北方建築総合研究所主催シンポジューム「北海道の住宅の未来を考える」にてパネリスト(9月)
北の民家の会として国交省事業 地域木造住宅市場活性化推進事業に応募、採択される(北の民家モデル構築)

工事実績

斉藤家民家(厚真町、築100年)現地移築再生。見学会、シンポジューム
俱知安の民家(徳島出身の開拓者、明治36年築)を栗沢町へ移築再生
移築再生(W邸)

2010年(H22)

民家再生の活動

設計コンペ「第7回 真の日本のすまい」(東京)で、住宅産業研修財団理事長賞を受賞(厚真 斉藤邸)
北の民家の会として林野庁の水平連携等木材産業活性化のための支援・地域型住宅づくり支援事業に採択される(北の民家モデル・設計マニュアル)

2011年(H23)

民家再生の活動

厚真町民家再生推進協議会委員に嘱託され活動開始国交省地域型住宅ブランド化事業に採択され北の民家モデルを建築

工事実績

旧夕張鉄道鹿ノ谷機関庫解体工事
旧夕張鉄道鹿ノ谷機関庫解体工事【工事概要】はこちら
旧夕張鉄道鹿ノ谷機関庫解体工事【工事レポート その1】はこちら
飯川邸(三川の実家民家を栗沢町へ移築再生)

2012年(H24)

民家再生の活動

東京大学 松村秀一教授を招いての講演会と「北の民家モデル」についてのディスカッション(10月)
北海道立総合研究機構(道総研)フォーラム「森林と住まいと地域をつなぐ」にパネリスト参加(10月)
「道産トドマツ無垢材と伝統木構造」研修会
当社施工鶴居村O邸
構造担当増田一眞氏との意見交換会(12月)

2013年(H25)

民家再生の活動

当社施工(’05)の宝水ワイナリー(戦前木造倉庫を再生)を舞台にした映画「ぶどうのなみだ」(大泉洋主演)のロケセットを制作

工事実績

栗沢町砺波の黒澤家民家(H24解体)を厚真町へ移築再生(軽食カフェ 寒露)

2014年(H26)

民家再生の活動

厚真町発注、旧畑島邸古民家解体現場見学会(2月)

工事実績

宝水町の民家(H23)を平取町へ移築再生(I邸)【担当大工のブログレポート】はこちら
平取町「民家再生」完成見学会 | 特定非営利活動法人 北の民家の会【アーカイブ】はこちら
※こちらの完成見学会は終了しています。

2015年(H27)

民家再生の活動

上記畑島邸再生民家(現パン店此方・こち)においてNPO法人北の民家の会総会シンポジュームを開催第11回定期総会
特定非営利活動法人 北の民家の会 参加者全員と記念撮影 担当棟梁の発表

工事実績

厚真町畑島家民家を同町発注の公共工事として移築再生(パン工房 此方【コチ】)
厚真町民家再生【工事レポート】はこちら
北海道新聞の【コラム記事】はこちら

2017年(H29)

民家再生の活動

厚真町旧山口邸現場見学会 (主催:厚真町、共催:北の民家の会)

2018年(H30)

民家再生の活動

日本民家再生協会(JMRA)の民家フォーラムを小樽で開催(主催 北の民家の会)
北海道胆振東部地震で被災した厚真町の5棟の古民家を解体保管
厚真町発注(DB方式)旧山口邸再生民家(現ハンバーグレストラン真鹿)完成見学会

2019年(H31/R1)

民家再生の活動

上記被災のむかわ町布施旅館(旧駅逓)を再生のため解体

2020年(R2)

民家再生の活動

上記被災の厚真町木澤邸古民家の枠の内の木組みを博物館施設に再生展示

2023年(R5)

民家再生の活動

厚真町(DBO方式)旧幅田邸古民家再生民家(現・古民家ホテル「森厚真ホテルチュプキ」)完成

以上のほかにも古材を新築住宅に部分的に利用した事例、民家解体の実績が多数あります。