Report 工事レポート

小樽市M邸

  • 2025.07.03
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    東面妻面

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    小庇、1500mm角の窓、外壁の張り分け

    素材ごとに出入り(段差)を付けることで、

    ファサードに奥行き感とリズムが生まれます。

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    1階の一部をインセットしたウッドデッキ

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    リビングからの出入りは、

    木製サッシの引き戸、網戸、ルーバー戸とレイヤーを重ね、

    すべて戸袋に納める事ができます。

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    すべての戸を開け放したところ。

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    玄関ホールは5.25畳の土足スペース。

    中間領域としてのセカンドリビングになります。

    バックヤード収納が隣接しています。

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    リビングへ向かう廊下

    幅をゆったり設け、庭に面したカウンターとベンチが外壁面につきます。

    左側がキッチン、奥にリビング

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    階段スペース

    突き当たりがリビング

    ルーバー、ペーパーコード巻の柱で、

    グラデーションを付けながらシーンが繋がっていきます。

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    階段を見上げる

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    階段を見下ろす

    登り降りしやすい蹴上げと踏面の寸法も大切ですが、

    空間が変化する愉しさも大事です。

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    階段材は無垢材

    ナラ・タモ・ニレ

    いずれも北海道の樹

    窓を片側へ寄せることで、光に陰影がつき、奥行き感、立体感が生まれます。

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    子ども部屋は大きなワンルームのホール

    天井は思いっきり上げ、アーチ天井としました。

    お子さんは3人。

    年齢に応じて自由に仕切ってレイアウトしてもらえればと思います。

    兄弟揃って暮らせる時間はあっという間に過ぎてしまいます。

    記憶に残るような空間になってくれれば嬉しいです。

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    ペーパーコード巻の柱

    木、石、紙は、石油由来ではない自然の素材

    ご主人とともに230mのペーパーコードをひたすら巻きました。

    空間に「優しさ」が加わったと思います。

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    リビングダイニングを奥の突き当たりに設けることで、

    他の動線と干渉しない落ち着いた空間になります。

    窓、サイドテーブル、造り付けのソファを一体で考えデザインしています。

    そしてその窓からどう外部と繋がるかを考えます。

    樹木を植え込むことで、外部への意識が伸びていき、

    床面積以上の広がりを感じます。

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    ソファからウッドデッキの方向を見る。

    これから薪ストーブが設置されます。

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    中央のコアにキッチン

    東西南北、四方に繋がります。

  • 2025.06.16
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    弊社で在庫している広葉樹無垢材の原板から、

    階段材、家具材を製材して作っていきます。

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    人工乾燥機に入れ、含水率を落とします。

    ナラ・タモ

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    接ぎ合わせ

    階段の段板

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    階段は縦3連窓の手前に設けて、

    昇降する際の視線の変化を多様にします。

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    北東側の柔らかい自然光が段板を照らします。

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    親柱の加工

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    中間の踊り場が空中に浮かび、その下に家事スペースの収納棚が付きます。

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    新しい試み

    カラマツを三角形の筒状にし着火。

    煙突効果で火柱が立ちます。

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    表面に炭化層ができ耐久性があがります。

    ウロコ状の表情が美しい。

    火加減が難しく、試行錯誤を繰り返します。

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    外壁は道産カラマツを、

    素地、木酢液含侵、焼きカラマツの3つの仕上げで張り分けます。

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    3つの窓を水平に繋げる。

    小庇、焼きカラマツ

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    子ども室の天井下地組み

    切妻屋根なりの勾配天井ですが、

    トップで隅が生じないように曲面とします。

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    ラワンベニヤを曲げて張ります。

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    玄関ホールは、長さ6.3mのカウンターベンチが付きます。

    タモの原板を製材所に持ち込み製材します。

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    手すり棒柱の加工

    握りやすさ、グリップを考え八角形にします。

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    造り付けの家具

    ソファ横のサイドテーブル

    ナラ無垢材

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    クロスのパテ処理

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    クロス張り

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    タイル張り

    造作洗面台の正面

    ミナペルホネンのタイル(タンバリン)

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    造作キッチン

    木、タイル、ステンレスキッチンパネル

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    階段の手すり材と親柱は、

    込み栓(丸棒)を打ち込み固定します。

    思い出になるよう、子ども達に仕上げてもらいました。

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    植栽工事

    お客さまと一緒に樹木を選びに行きます。

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    植え込み

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    支柱建て

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    ウッドデッキ

  • 2025.03.10
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    傾斜地に建つため、

    下から見上げるアングル、見下ろすアングルと建物を色々な角度から見ることが出来ます。

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    2階建ての住宅に、玄関ポーチと外物置が付く構成です。

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    1階と2階の外壁は、断熱材の厚みを変えることで、

    外壁に表情を付けるよう試みています。

    1階は105+105mm、2階は105+105+45mm

     

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    小庇を設けることで、複数の窓を一つのグループとして意匠的にまとめてます。

    また小庇があれば、ちょっとした雨が降っている際も、

    窓を開けて通風換気を取ることができます。

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    窓は樹脂サッシを基本とし、ウッドデッキに出る片引き戸のみ木製サッシとしています。

     

    窓の大きさ、取付の位置、高さは、

    室内からの見え方や、その場のしつらえに合わせて設定しています。

    また樹脂サッシの樹脂枠の部分が太く見えないよう、

    新しい納まりを考えています。

     

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    屋根断熱は、構造材の軸間に300mmのブローイング、その上に105mmのグラスウールを入れてます。

     

    1階の天井高さは低く抑えることで、落ち着きを与え、

    2階は逆に気持ち高くすることで、活動的な場になり、

    建物全体でリズムを感じられるようにしています。

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    加工場にて窓枠の加工を行っています。

    樹種はツガ材。

    木目が力強く、生命感に溢れています。

    樹脂サッシの黒色の枠と相性が良いと思います。

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    2〜3枚の材を接ぎ合わせていきます。

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    溝をついて、雇い実(ヤトイザネ)を入れて繋ぎ合わせます。

    そうすることで接着面積が大きくなり、接合力が増します。

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  • 2025.01.22
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    建て方の様子

    きれいな切妻屋根のプロポーション

    300mmの登梁が910mmピッチに並びます。

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  • 2024.12.24
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    小樽市で新築住宅の現場が始まりました。

    設計をまとめるのに1年以上を要した思い入れの深い現場です。

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    海に向かって下がる傾斜地になっており、隣家の間から海を望むロケーションになってます。

     

    敷地の中央に住宅を置き、南側の庭(明るい、遊ぶ庭)、北側の庭(雑木を植栽し、落ち着いた庭)を設けます。

    平面構成はキッチンを建物の中央に据え置き、その廻りを回遊できるプランとなっています。

    ぐるぐると家の中を歩き回ることで、

    さまざまな空間体験、庭との関係性、海への関係性が生まれるように考えてます。

     

    Ua値は0.23

    床下エアコン1台での全館暖房、薪ストーブ、冷房は壁掛けエアコン1台で全館冷房できる断面構成を取っています。

    ソファやサイドテーブルなどの家具類もオリジナルで造り付けます。

     

    断熱性能を高めることで、外に大きく開くことができ、

    豊かな外部との繋がり、気持ちの良い窓辺が作れます。

    造り付けの家具などのインテリアや庭も、建築と一体で考えてます。

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    冬期間の基礎施工ということで、

    上屋のテントを掛け、採暖養生を取りながらの作業になります。

    根切後、鉄筋組み

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    布基礎のコンクリート打設

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    土間コンクリートの打設