当別蒸溜所建設工事
歴史ある小学校の大規模改修。
ウイスキーの蒸溜所に生まれ変わります。
【工事概要】
設計:向井正伸建築設計事務所
主な改修内容
・土間基礎新設
・構造部分補修、耐力壁追加
・渡り廊下解体
・断熱気密改修
・屋根板金葺き替え、塗装
・外壁撤去新設(再利用含む)
・内装更新
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2025.08.11



改修前の状況
1937年竣工の建物で、築80年を超える建物です。
北海道では最古クラスの歴史ある木造校舎。
当然、各所に経年劣化があり出来る限り修繕をしつつ生まれ変わりを図ります。

着工前
ささやかですが、神主さんもお呼びして清祓。


解体工事
メインとなる体育館から手を付けます。
既存の開口ギリギリの大きさの重機を入れて、床を解体していきます。
体育館の中に重機という構図は中々見られないですね。

校舎棟と体育館棟の縁を切るため。
渡り廊下を一部切断・解体。

土台の腐食を発見。
修繕が必要です。
改修工事では開けてみてこのような場面に出くわすことは良くあります。

内部の方は床の解体が終わりしだい基礎の為に掘削作業に入ります。


お盆前までには砂利敷~一部鉄筋工事まで完了予定
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2025.09.06


前回からの続き
体育館だけではなく、廊下も一部土間コンクリートを打設します。
その為の砂利敷き。
しっかり転圧することで土間コンの沈下を防ぎます。

廊下の行く先は教室がある校舎棟でした。
縁切りの為一部解体したため、壁で塞ぐ必要があります。
その為の基礎を新設しています。


砂利敷き後は防湿の為のポリフィルム→断熱の為のスタイロフォームを敷設。
台形状にへこんでいるところは荷重を受ける基礎梁となります。
ここから当社基礎班から鉄筋屋さんに一旦引き渡します。

鉄筋屋さんの仕事の間は屋外の浄化槽・沈殿分離槽の躯体工事
当社の基礎班大活躍です。
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2025.10.03

基礎の配筋が終わり、コンクリート打設の段取りができました。


渡り廊下の先から打設
その為に、ポンプ車から50mの配管が必要でした。

一番遠いところからコンクリート打設開始です。
少しずつポンプ車の近くまで後退しつつの作業。
中々の重労働です。

基礎班・左官屋さん・ポンプ屋さん
コンクリート打設は、色々な職種の力が結集します。

完了後の次の日。
これで基礎工事はひと段落です。
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2025.10.29

足場が掛かって、屋根の撤去から
表層の板金を剥がすと更に板金が出てきました。
その下には更に柾葺きされています。
創建時の屋根の構成とその後の修繕の様子が垣間見えます。

既存の屋根の構成がわかったところで、
当初想定していた屋根の納まりにはならなさそう・・・。
大工とも打合せて検討した結果。
既存柾葺き→可変透湿気密シート→断熱材(ミラフォームラムダ)→通気垂木→野地合板
という断面構成で進めます。
写真は通気垂木施工の様子

体育館の屋根から、切り離した校舎棟を見る。
校舎棟の今後は、まだ未定です。


野地合板、ルーフィングまで進みました。
これから板金を葺きます。
