Staff report 社員レポート

2021.07.06大工

入社して8年

大工棟梁 高松裕嗣 2013年入社 2021年6月7日 記

入社して8年がたちました。 2年前に初めて住宅を任され、そこから続けて現場をやらせてもらっています。 この中で特に印象深いのは、楕円形の書庫と初めて墨付けをした南幌の現場です。 まず書庫は、自分の中で一番ハードな現場でした。 形が楕円形で、外は板、中は本棚に三角の壁。 図面を見てから理解するのに相当時間がかかりました。 工期が無い中の工事だったので、上手く効率よくやれれば良かったのですが、そんな余裕は 無く、形にするのに必死でした。 考えるという面では、この現場でかなり鍛えられた気がします。 次の現場の都合で最後までやることは出来なかったんですが、一生に一度あるかないかの ような建物に携われたことは貴重な経験なので大事にしたいです。
次は南幌です。
初墨付けということで、程よい緊張感がありました。 番付のきれいにみえる書き方や余計な墨を付けないこと。かつ、シンプルに。 色々なアドバイスを頂き、それを意識しながら墨付けをしていきました。 この建物のメインは化粧で見える登り梁です。 何回も確認して墨を付けましたが実際に建物が建つまでは不安です。 そして建て方が始まり登り梁が納まった瞬間、一気に気が楽になりました。 墨の付け忘れなど細かいミスもありましたが、無事に建ったことがなにより嬉しかったです。 この現場も工期がなく、引き渡しの日まで作業していましたが、その際建て主さんに会って お礼を言われたときに、今まで感じた事のない達成感とやりがいを感じることができました。 この時初めて大工をやって良かったと思いました。

今はこのコロナ禍で仕事をなくす人もいる中、こうやって普通に仕事ができていることが、 ありがたいことだと思います。 最近はウッドショックという言葉も出てきて、これから先どこまで影響がでるかわかりませ んが、今ある仕事を大事に頑張っていきたいです。